石けんの製法の違い
2017年 06月 14日
こんばんは。
「ふわりアロマ時間」のふわりです。
「ふわりアロマ時間」のふわりです。
本日は、石けんの製法の違いについてお話させて頂きたいと思います。
ご興味のある方、しばしお付き合い下さいませ。
まず、石けんについて。
材料となる油脂を苛性ソーダ水で反応させると、石けんとグリセリンになります。
手作り石けんの心地良さの一つは、この自然産物のグリセリンを、
そのまま石けんに閉じ込めている為なんですね。
では、大量生産される市販品はどうか?
主な製法は・・・
①釜焚き製法⇒大きな釜に原料を入れ、グツグツ湯気を上げ、加熱させて作ります。
そして塩を入れて石けんの純度を高めます。
そうして出来た石けんのタネと、グリセリンは分けられ、そのグリセリンは、
また別の化粧品として市販されたり、出来た石けんには、別の物質を添加させて
販売されたりします。
②中和法⇒油脂から最初にグリセリンを取り除いて作る方法。
つまり、保存性を良くする為、100%石けんにされます。
これに対し、手作り石けんには、コールドプロセス製法と呼ばれる製法があります。
私は長年、この製法で作っています。
こちらは、油脂を直火にかけず、湯せんして、苛性ソーダによる自然反応のみで、
じっくりと約1ヶ月程かけて、石けんにしていく製法です。
そして、油脂は100%石けんにせず、あえて10%~15%程残す事で、植物性油脂の
素材そのものを活かす事が出来ます。
もちろん、自然産物で出来た保湿成分グリセリンは、そのまま石けんに閉じ込められています。
手作り石けんの良さは、ここにあります。
また、天然素材で出来ている為、自然環境にも優しく、地中のバクテリアによって分解される為、
自然を汚さずに、1~2日で自然に戻ります。
対し、石油系から出来ている合成洗剤は、水の中にいつまでも残り、分解されるまで
数週間~数ヶ月掛かります。
肌荒れや、アレルギーの原因の一つは、この化学物質が肌に残ってしまう事。
ともいわれています。
安価な石けんから、高級な石けんまで、さまざまです。
自然派、無添加等、色々謳われてますが、お買い物等で見かけた際は、
いちど、裏側の成分表示をご確認頂けたら・・と思います。
そして、手作り石けんに興味を持って頂けたら、うれしいです。
by fuwari-aromalife
| 2017-06-14 21:37
| 手作りせっけん